ビジネスシーンでは「話す」という一言にも、正しい敬語表現が求められます。
「おっしゃる」「申し上げる」など、状況によって使い分けるべき表現がありますが、無意識に誤った敬語を使ってしまったことはありませんか。
本記事では、「話す」に関する敬語の基本から正しい使い分け方、そして間違いやすいポイントも含めて徹底解説します。
「話す」の敬語表現の基本と種類
ビジネスシーンでは「話す」という基本的な動作も、相手との関係性や状況に応じて、適切な敬語で表現することが重要です。日常会話はもちろん、ビジネスメールや面接などあらゆる場面に応用できるフレーズも合わせてご紹介します。
「話す」の尊敬語「おっしゃる」と「お話しになる」の正しい使い方
「話す」の尊敬語には複数の表現があり、それぞれに微妙なニュアンスや使用上の注意点があります。「話す」の尊敬語としては、大きく分けて「おっしゃる」「お話しになる」そして「話される」という3つの表現が挙げられます。いずれも相手の行為を持ち上げる意味合いがあり、相手を敬う場面に適していますが、シチュエーションや文章の文体に応じて選択する必要があります。
「おっしゃる」は相手が述べる行為を丁寧に表す、最も代表的な尊敬語の一つで、かしこまった場面で使われやすいのが特徴です。一方で「お話しになる」は柔らかな印象を与えるため、より日常的な敬語として使用できることが多いでしょう。また「話される」は一見、尊敬語として成り立ちそうですが、もともと「話す」の受け身形に近く、文脈によっては十分な敬意が伝わらないこともあるため注意が必要です。
場面ごとのニュアンスを踏まえ、自分の言いたい内容に合わせて最適な表現を選ぶように心がけましょう。
「話す」の謙譲語「申し上げる」「申す」の使い分け
自分が話す行為をへりくだって表現するのが謙譲語です。ここでは「申し上げる」「申す」をはじめとした用法を確認してみましょう。
「話す」の謙譲語としては「申し上げる」「申す」「お話しする」などが代表的で、自分の意見や報告を控えめに伝えながら、相手へ敬意を示す表現として数多くの場面で用いられます。
特にビジネス文書や改まった席では「申し上げる」が多用されますが、この表現は少し硬い印象を与えるため、仲の良い上司や先輩に口頭で使うとやや堅苦しく感じられる可能性があるでしょう。一方「申す」は、自己紹介や比較的くだけた場面でも使いやすい謙譲語で、幅広い場面に対応可能です。
謙譲語を使い分けられると、上司への報告やクライアントへの説明時により丁寧な印象を与えます。尊敬語だけでなく、謙譲語もきちんと身に付けておくことで、「話す」以外の表現にも応用が利き、円滑なコミュニケーションが期待できます。

「お話しになる」と「話される」はどう使い分ける?
「お話しになる」は「おっしゃる」ほど格式高くはないものの、相手の行為を尊重する丁寧な表現として広く使うことができます。
一方で「話される」は「話す」の受け身形が尊敬語的に使われている形ですが、「お話しになる」に比べると少しカジュアルな印象を与えることがあります。目上の方に対しては、やや不足感が生じる可能性もあるため、相手との距離感を意識して使うとよいでしょう。
「申し上げる」と「お話しする」の使い分け
「申し上げる」は大変丁寧な響きを持つ謙譲語であり、公的なスピーチや挨拶文などでも頻繁に登場します。例えば「ご提案内容について、私から改めて申し上げます」といった形で使われ、改まった印象を与えたいときに最適です。
一方、「お話しする」は「申し上げる」に比べるとややくだけたニュアンスになります。例えば「先日お話しした内容についてご確認ください」のように、日常会話や社内でのやり取りでも使用しやすい表現といえます。
状況に応じて「申し上げる」「お話しする」を使い分けることで、相手との距離感を程よく保ちながら敬意を伝えることができます。フォーマルな場面ほど「申し上げる」、気心知れた仲間へは「お話しする」といった使い分けを意識してみましょう。
ビジネスシーンで使える「話す」の尊敬語実践例
ビジネスシーンでは、「話す」の尊敬語を適切に使いこなすことで、相手に敬意を示し、信頼関係を築くことができます。ここでは、実際に活用できる「話す」の尊敬語表現を具体的なシーン別にご紹介します。
「話す」の敬語を使った例文集:日常・ビジネスでの実践フレーズ
日常会話やビジネスシーンで実際に使える以下のフレーズは、口頭のみならずメールなどの文章表現にも活用できます。
1.日常会話での例
「社長はその問題について何かおっしゃいましたか?」
「私がお話しする前に、こちらの資料をご確認いただけますか?」
相手を立てつつ自分の動作を謙遜して表現します。
2.電話対応での例
「先ほどお客様がおっしゃった件につきまして、弊社の担当者よりあらためてご連絡いたします。」
「お電話ありがとうございます。株式会社〇〇の鈴木と申します。」
相手を立てる際や、自分から名乗る際にも使うことができます。
3.メール文面での例
「先日お話しになった件についてご意見をお伺いしたく存じます。」
「会議資料につきまして、改めて詳しく申し上げますのでよろしくお願いいたします。」
過度にかしこまりすぎず、しかし相手への敬意を的確に示すことがポイントとなります。

「話す」の敬語で陥りやすい間違いと対処法
「話す」を敬語で表現する際、意外と多くの方が陥りやすい間違いがあります。特に尊敬語の使用においては、丁寧に話そうとするあまり過剰な表現になってしまうケースが少なくありません。ここでは、ビジネスシーンでよく見られる「話す」の尊敬語に関する典型的な間違いと、その対処法について具体的に解説します。
「話される」など誤った尊敬語表現の例と正しい言い方
ビジネスシーンでは敬語を正しく使いたいものですが、「話す」の尊敬語を誤って使用してしまう場合があります。特に注意したいのが「話される」のような二重敬語です。二重敬語とは、一つの文に同種類の敬語を重ねて使うことで、例えば「おっしゃられる」のように尊敬表現が複数含まれている状態を指します。
丁寧さを意識するあまり、無意識のうちに「お話になられる」「ご覧になられる」といった表現を使ってしまいがちですが、これらは冗長で不自然な印象を与えてしまいます。「話される」は「おっしゃる」または「話される」、「お話になられる」は単に「お話しになる」と言うのが正しい表現です。
尊敬語は相手を高める言葉ですが、重ねることでかえってマナー違反と受け取られる恐れがあります。丁寧すぎる表現は、時に相手に違和感を与えることもあるので注意が必要です。
二重敬語「おっしゃられる」「お話しされる」などの過剰敬語に注意
尊敬語と謙譲語を重ねてしまったり、本来の尊敬語にさらに敬意を上乗せしてしまうと「二重敬語」になりやすい点に注意が必要です。例として頻繁に見かけるのが「おっしゃられる」「お話しされる」などですが、これらは「おっしゃる」「お話しになる」という尊敬語に「れる・られる」を足してしまったため誤用とされます。
正しい使い方を徹底するには、まずは「尊敬語」と「謙譲語」の基本形を理解し、余計な「れる・られる」などをつけないよう意識するのが重要です。きちんとした敬語を知って使いこなすことで、信頼度の高いコミュニケーションにつながります。

「話す」の尊敬語を使い分けて円滑なコミュニケーションを
「話す」という動詞を一つとっても、尊敬語では「おっしゃる」「お話しになる」、謙譲語では「申し上げる」「申す」、丁寧語では「話します」といったように複数の言い回しが存在します。状況や相手の立場に合わせて正しく使い分けることで、言葉によるコミュニケーションの質が高まります。
特にビジネスシーンでは、上司や取引先との会話、電話応対、会議やプレゼンテーションなど、様々な場面で適切な敬語の使用が求められます。
誤用してしまいがちな二重敬語や過度な表現は、相手に違和感を与えかねません。今回ご紹介した、正しい敬語の使い分けを身に付けることで、円滑なビジネスコミュニケーションを目指しましょう。
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